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Power Toys とは?
Power Toys は、Microsoft 社が提供している Windows を便利にするツールです。このソフトウェアには以下のような複数のツールが入っています。
- Color Picker:カラー選択ユーティリティ
- FancyZones:柔軟なウィンドウ分割・レイアウトが可能
- Image Resizer:右クリックでイメージをリサイズ
- PowerRename:検索・置換、正規表現を用いて高度な一括名前変更
- Keyboard manager:キー・ショートカットを再マップ
- PowerToys Run:クイックランチャー
- Shortcut Guide:Windows キーを押したときのショートカットヘルプ
Windows OS を開発している Microsoft 社が提供しているツールなので、OS との相性は抜群です。すべての機能を使わなくても、好みでいくつか利用するだけでもインストールする価値があります。
今回は、私がよく使っている機能を2つ特集します。
FancyZones
FancyZones は、柔軟な画面分割機能を提供するツールです。
パソコンで作業をしていると、複数のアプリケーションの画面を並べて一度に見たいときがあります。このような時、画面分割機能を利用して各アプリケーションの画面を配置するときれいに並べることができます。
Windows スナップ機能やモニターのハードウェアベンダーが提供している画面分割ツールなどでも同様なことができますが、Power Toys に入っている FnacyZones は画面分割の柔軟性が高いのが特徴です。
たとえば、以下のスクリーンショットにあるように自分好みのカスタムレイアウトを複数登録しておくことができます。また、それらをショートカットで呼び出してレイアウトを素早く切り替えることができます。なお、ショートカットを利用するには後述する設定が別途必要です。
自分好みに作成したカスタムレイアウトでショートカットを利用するには、以下に示すカスタムレイアウトの編集画面(鉛筆マークを押下)において、Layout shortcut に番号を設定します。私の場合は、3分割画面であれば「3」、2分割画面であれば「2」という具合に設定しています。
この設定を終えると、いよいよカスタムレイアウトをショートカットキーで呼び出すことができます。ショートカットキーは、「Ctrl」+「Windows」+「Alt」+「(自分で設定したショートカット番号)」です。
カスタムレイアウトを適用したら、各アプリケーションのウィンドウは「Windows」+「カーソル(方向キー)」で好みの場所に配置します。
私は今までモニターのベンダーが提供している画面分割ソフトウェアを利用していましたが、FancyZones に慣れた今ではこちらの方が柔軟で快適です。
PowerToys Run
PowerToys Run は、アプリケーションを素早く起動するクイックランチャーです。以下に PowerToys Run の設定画面の一部を抜粋します。
使い方は至ってシンプルで、「Alt」+「Space」を押すだけです。そうすると以下のような検索ボックスが画面中央に表示されるので、起動したいアプリケーションの名前を入力します。
何度か使っていればアプリケーション名を全部入力しなくても、よく使うアプリケーションが候補の先頭に表示されます。たとえば、chrome であれば「c」を入力した時点で候補に表示されます。また、選択された状態になっているため、あとは「Enter」を押して起動するだけです。慣れるとマウス操作より早いです。
PowerToys Run を使いこなせれば、タスクバー等によく使うアプリケーションをピン留めしておく必要もないため、デスクトップをスッキリさせることもできます。あとは、パソコンがちょっとできる人に見えるかもしれません(笑)。
まとめ
今回は Microsoft 社製の Power Toys というツールを紹介しました。今回紹介した機能は、柔軟な画面分割機能を提供する FancyZones、アプリケーションを素早く起動する PowerToys Run の2つですが、Power Toys には他にも便利な機能が詰まっています。気になった方は是非 Power Toys を触ってみてください。