英語を話せるようになるには留学が必要か?

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本記事は、英語を話すために留学は必要か否かというテーマについて書きます。

始めに結論を述べますが、留学経験をした私としては、留学は必須ではないと考えます。理由は下記2つの事を目の当たりにした為です。

  • 同じ語学学校に同じ期間(半年以上)留学した生徒でもまったく英語が身につかない人がいた
  • 留学先の環境やライフスタイルによって英語の学習効果は良くも悪くもなる

「留学した=英語が話せる」は必ずしも成り立ちません。それぞれのケースについて体験談を書きます。

同じ語学学校に同じ期間留学した生徒のケース

私はニュージーランドの語学学校に半年以上語学留学をしました。学校のクラスにいる留学生の国籍比率は次のような感じでした。

クラス15人中

1位:中国 5人(約33%)
2位:韓国 3人(約20%)
3位:日本 2人(約13%)
他5人(ベトナム、マレーシア、サウジアラビア等)

クラスは他にもありましたが、生徒の国籍構成比率トップ3はあまり変わりません。このような環境で英語習得が芳しくない生徒が見られたのは、構成比率が1番多い中国籍の方でした。その理由は、語学学校の中で母国語がたくさん飛び交う周囲の環境でした。

同じ母国語をしゃべる人が多いと、休み時間中や学校の外で母国語を話す機会が自然と増えてしまいます。また、同じ国籍同士の人で集まりがちになるため、母国語を使って会話している場面が多く見受けられました。

私が通っていた語学学校では、校内で母国語をしゃべることは基本的に禁止というルールがありました。それでも校内では中国語が飛び交う場面が多くあり、先生達も毎日のように注意を重ねていました。

時々、ここは中国語学校なのかな?と思うぐらい、休み時間は中国語が飛び交ってました。

「環境が人を育てる」という言葉がありますが、一理あると思います。留学先や選んだ学校の環境によっては、英語を習得する目的が達成できない可能性があります。

私は比較的日本人が少ない地域、学校を選び、さらに、不必要に母国語をしゃべらないように注意して過ごしました。結果、半年ぐらいで日常会話はできるようになりました。本気で英語を身につけたい場合は、留学先の環境情報を収集し、治安や予算なども勘案して十分に検討ください。

日本国内では週にたった1時間の英会話レッスンにですらお金を払って習うのですから、留学先でも時間を惜しんで上達しようとする気持ちを忘れてはいけません。もし、語学力を身につけるために留学する場合は、留学した目的を忘れずに留学先での時間を大切に過ごすことが重要です。人は時間や物の量が多くあると無駄使いしてしまいがちです。

これを逆手に取れば、日本に居ても英語に当てる時間を意図的に確保すれば、留学をせずとも英語スキルを上げる事が出来ます。

留学先の環境やライフスタイルに依存するケース

次に、留学先の環境やライフスタイルによって英語の学習効果が変わることについて触れます。

上述した内容と少し重なりますが、留学先では学校の時間以外のライフスタイルも学びの効果に大きく影響します。学校以外のライフスタイルで1番英語学習に影響が大きいのは、ホームステイをするか否かです。滞在中の住居選択肢としては以下があり、上から効果が高い順番に並べています。

  • ホームステイ
  • シェアハウス
  • アパート

効果が1番大きいのはやはりホームステイです。シェアハウスも運が良ければネイティブと話す環境もあるかもしれませんが、英語初学者でそのような環境を探したり、単独で飛び込むにはハードルが高いと思われます。

次に、各環境のメリット・デメリットを示します。

ホームステイ

デメリット
  • ホームステイ先との相性問題(対人・住宅環境・食事等)が発生する可能性がある
メリット
  • 四六時中、日常英会話の実践の場になるため実力がメキメキ上がる

ホームステイ先との相性や環境が良ければ、やはり1番語学力を身につける上ではうってつけです。朝起きてから夜寝るまでホストファミリーと様々な生活場面で会話をする機会があるため、同じ一日を過ごすならばホームステイが1番多様な英語の input/output を実践することができます。

ただし、デメリットとしてはホームステイ先との相性問題が少なからずあります。私も語学学校の友達同士で情報交換しましたが、食事が合わない(例:いつもジャガイモしか出てこない)、ホストファミリーとライフスタイルが合わず会話の機会が少ないなど、ネガティブな情報も聞きました。こればかりは現地に飛び込まないと実際のところは分からないです。もし、語学学校でホストファミリーを斡旋しているならば、相性が良くない場合、学校に相談してホスト先を変えるなど対応や調整ができると思います。留学前に確認しておいくと良いかもしれません。

シェアハウス

デメリット
  • 家賃や光熱費の折半・調整、共有施設の利用に手間が発生する
メリット
  • 年齢が近いもの同士で気兼ねなく暮らせる

私はホームステイとシェアハウスをどちらも経験しました。シェアハウスの良いところは、年齢が近い学生同士などで一軒家を借りてシェアし、気兼ねなく暮らせるというところです。プライベートの時間も多く取ることができます。シェアハウスにおける英語学習効果はホームステイよりは下がると思いますが、ホストファミリーへの気遣いなどは不要になる為、その点のストレスがありません。

参考情報として、私が経験したシェアハウスの様子を紹介します。私が借りたシェアハウスは、平屋の戸建てで3部屋あり、マレーシア人と中国人、私(日本人)の3名でシェアしていました。家は学校の掲示板にあった賃貸情報や、インターネット、後は学校の近くを歩いた際に見つけた vacancy(空室)などの情報を見て探しました。

私が借りたシェアハウスでは、私以外は留学経験が長い大学生であった為、英語は中上級者でした。そのため、英会話の相手としてはネイティブ程ではないものの、会話相手として不足はなかったと思います。

英会話の機会は、共有スペースでの会話や、生活ルール(シャワーやトイレ、洗濯機、キッチンの使用等)に関する話し合い、消耗品や光熱費などに関する支払方法等のやり取りがある為、ホームステイほどではないものの、適当に会話する機会はあります。

なお、シェアハウスの面倒事(デメリット)は家賃や共有物の折半・調整等です。私が借りたシェアハウスの家賃は、大家がそれぞれの部屋に徴収に来るタイプであったため、家賃は難なく機械的に対応することができました。

一方で、光熱費や共有スペースの消耗品(トイレットペーパーや掃除の洗剤等)については、住人同士で折半のルールを決め、調整して支払っていました。それが少し煩わしかったです。インターネットだけは各部屋に個別回線を引いてそれぞれ払っていました。

その他の注意点として、シェアハウスは住人が途中で他の家に引っ越したり帰国したりということもあるため、必ずしも折半が公平に成されない場面もあります。そのようなリスクも折り込んだ上で利用しましょう。

アパートを借りて一人で住む

デメリット
  • アパートを探して契約する労力が掛かり、ハードルが高い
メリット
  • プライベートの時間が作りやすい

語学学校の生徒では、多くなかったと思いますが、兄弟や友達同士でアパートを借りた人が何人かいました。私が見たケースとしては、宗教上の理由で現地ホストファミリーの食事を口にすることができなかったり、現地と異なるお祈りの風習などがある為、兄弟や知り合い同士で予め計画的に現地のアパートを手配して住んでいました。

アパートは気兼ねなく暮らせる事が良いですが、自分で一から生活環境を整えなければいけないのがデメリットになります。日用品の買い物やご飯の支度、洗濯など、基本的な生活をするために掛ける時間の度合いが大きくなる為、当初の目的である英語スキルを身につける時間の確保は難しくなります。

以上が学校の時間外の環境によって英語学習効果に差が出る環境の事由になります。

留学先のこのような事項を勘案すると、留学すれば英語がメキメキ上達する、と思うのは早計です。もし留学を検討している場合は、留学の目的や掛けられるお金と時間、現地情報など多面的に考える事が大切です。

自国でカバーできる事があるならば、それで自分の要件や目標に近づけるか合わせて考えましょう。今は遠くへ行かなくてもインターネットでオンライン英会話をする環境や選択肢もあります。

まとめ

英語を話せるようになるには、留学が必要か否かというテーマで述べましたが、留学先での環境やライフスタイルによっては、スキル獲得が難しかったり、成長スピードが大きく落ち込む可能性があることに触れました。このようなリスクも勘案した上で、自分はどのように行動するか考えてもらえれば幸いです。

この記事を読んだ上でも留学する決心をするのであれば、明確な目標や強い意志を持っているハズです。それぐらい強い意志を持って臨まないと留学の目的は達成できず、海外旅行に行くことと変わりません。

私は留学し、現地で可能な限り母国語を喋らないという強い意志を持って臨み、半年ぐらいで日常会話はできるようになりました。今、帰国して思うことは、自分の国にいながらでも英語スキル上達のためにできることは非常に多くあり、それらを消化するだけでも十分、英語スキルは伸ばせると思っています。

日本は自分が望めば選択肢はたくさんあり、環境も整っています。今一度、今の自分に一番効果的で現実的な選択肢を考え、行動してもらえればと思います。

長くなりましたが、記事を読んでいただきありがとうございました!

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